筆者からのコメント

シーギリヤロックから直線距離で１キロほど、大パノラマの絶景が広がるピドゥランガラロックをご紹介。

ピドゥランガラロックはただの岩山ではなく、正確にはピドゥランガラ石窟寺院といって、かつて僧侶たちが修行した山です。もともとはシギリヤロックにお坊さんたちが大勢住んでいたのですが、王宮を建てるときに王様（お兄さんのカッサパ王）が隣の山に移してしまったそう。

登山道の入り口にお寺があり、ここを通るときには肌の露出を抑えて一度裸足になります。
また、受付で拝観料の５００ルピーを支払います。
シーギリヤロックに登ると３０ドルかかりますが、ピドゥランガラロックはたったの５００ルピー！

お寺を抜けて少し登ったところに、かつての僧侶たちが修行した場所がありました。
現在はレンガで囲われていますが岩の下で暮らしていたそう。足元に注目するとレンガが敷かれた１本の道があり、そこをゆっくり歩きながら瞑想をしていたとか。木々に囲まれたこの場所は下界とは違う新鮮な空気に包まれていて、心現れるようです。

楽々登れると思った登山道、さいごの最後で難関が！
シーギリヤロックよりも登るのが大変だと聞いてかなり警戒していましたが、ピドゥランガラは山の中を通る登山道なので高さが分からず恐怖はありません。

前半は楽々と余裕のよっちゃんで登ってたけど途中からきつくなってきた…
道らしき道がなくなり、岩に書かれている矢印を参考に進みます。
どちらか迷わせる道案内…。結果的にどっちでも行けたのですが、最後の最後で超難関が！
山登りというよりももはやロッククライミングです。
わたしたちの後ろにいたヨーロッパ人ファミリーの娘さんは「むり…（泣）」と言って足がすくんでいました。この写真だと分かりにくいけれど、岩と岩の間に空洞があったり段差が大きすぎたりしてかなり恐怖。
ただ、実際に足をかけてみると意外にひょいっと登れました。わたしは斜めかけのバッグに荷物をぱんぱんに詰めて登ってしまい、それがかなり邪魔！身軽な服装と荷物で登ることをおすすめします。
言葉にならない絶景が広がっていた
難関の岩を乗り越えた先に見た景色は…。

言葉にならないくらいの美しさです。

ピドゥランガラロックの魅力はシーギリヤロックを眺めるだけではありません。
３６０度の大・大・大パノラマ！
頂上は想像していたよりもずっと広く、東西南北さえぎるものは一切なし。スリランカ中が見渡せるのではないかと思うほどの景色です。空に手が届きそう。
何もない頂上に２時間はいたでしょうか。岩肌に寝転がって空を見上げたり、遠くを見つめてぼーっとしたり。飽きることなくずっといられそうな落ち着く場所でした。風が強くなければまだまだ居たかったなぁ。ピドゥランガラから朝日をながめるツアーもあるようです。次回はこの場所からサンライズを見てみたい！

日本ではまだまだ知られていませんが、私が訪れたスリランカの観光名所の中ではダントツでNO.１のおすすめスポットです。